コミュニケーション能力とは
皆様
いかがお過ごしでしょうか。
2ヵ月前の猛暑が嘘のような気候になりました。
急な気温の変化で、体調管理が大変ですね。
しかし、秋は色々なことにアクティブにチャレンジできる季節でもあります。
特に受験生にとっては、勉強の秋です。
そんな受験生の親御さんから
「反抗期だからか、口数が少なくて困るんです。
子供のコミュニケーション能力をなんとかできませんか?」
というお声をいただくことがあります。
思春期の、特に男の子であれば、
口数が少なくなったり、内気な性格になるというのは、
コミュニケーション能力がないということではないと思います。
成長の過程で、むしろ通るべき道とも言えます。
コミュニケーション能力とは本来、
「ほかの人とスムーズに意志の疎通ができること。」
であると、私は認識しております。
そうであるとすると、
口数が少なくても、内気な性格であったとしても、
「ほかの人とスムーズに意志の疎通ができている」
という状態にあるのであれば、なんら問題ございません。
ただ、大切なのは、
「相手が伝えたいことを子供が理解できているか?」
「自分が伝えたいことを相手に伝えることができているか?」
ということにフォーカスしていただきたいと思います。
受験生においては、特に前者が大切です。
「相手が伝えたいことを理解できているか?」
ということが大切なわけですが、それ以前に
「相手が伝えたいことを理解しようとしているか?」
ということが前提条件になります。
思春期・反抗期という時期には、
「相手が伝えたいことを理解しようともしない。」
ということが起こり得ます。
この状態は、問題ありです。
コミュニケーションが出来ていない状態ですね。
ですので、親御さんとしては子供が、
「相手が伝えようとしていることを、子供が理解しようとしているか?」
にまず注目し、
「相手の伝えようとしていることを、理解できている。」
状態であって、
「自分の伝えようとしていることを、相手に伝えることができている。」
のであれば、
口数が少なくても、内気な性格でも問題ないということです。
しかし、
勉強しているように見えても、成績が伸びない子供の特徴に
「相手の伝えようとしていることを、理解しようとしていない。」
という子供が多いというのも事実です。
ですので、そうなっている場合は、
まず子供が
「相手の伝えようとしていることを理解しようとする」
心理・状況に私たちが持っていく必要があります。
そこは年長者である大人の知恵と経験の見せ所です。
そんなことを相談されながらも、自らを省みることもしばしばです。
良い環境が良い成果を産み出します。
日々これ勉強ですね。
遊学舎 西野裕宣