得意?!苦手?!
学習塾に行こうという理由は何でしょうか?
大半の人は、「英語が苦手で・・・。」「数学が苦手で・・・。」
という理由で、いらっしゃることが多いです。
何か嫌な思い出があると、そのことが嫌いになることはよくあります。
「以前、鹿を食べたらおなかを壊したから、鹿が嫌い。」
というのは食べ物の話です。
「英語の先生が嫌いだから、英語を勉強しなくなったから苦手になった。」
というのは英語の話です。
しかし、前出の人は本当に鹿が嫌いなのでしょうか?
数年後に鹿を食べたら、美味しく食べれて、おなかも壊さなかったそうです。
それ以来、鹿を食べる機会があっても、躊躇なく食べれるようになりました。
たまたま初めて食べた鹿の状態が、良くなかったのかもしれません。
英語の話はどうでしょうか?
裏を返せば、「英語の先生が嫌いじゃなかったら、英語を勉強する。」
「英語を勉強したら、苦手にならなかったかもしれない。」
ということではないでしょうか。
6ヵ月前、遊学舎に相談に来られた方が
「数学が本当に苦手で、チンプンカンプンなんです。」
とおっしゃっておりました。
その生徒さんは、先日の数学のテストで86点でした。
いまでは、数学がわからないと言っている友達に教えてあげることもあるそうです。
この変貌の原因は何でしょうか?
何かを苦手だと感じるには、その原因があるはずです。
その原因を克服できれば、苦手ではなくなります。
数学で86点をとった生徒さんは、今では「数学が苦手」だとは言いません。
「数学はちょっと得意かも。」と思いはじめています。
苦手な原因を見つけ出して、それを克服する練習をすれば、
「苦手」が「得意」に変わるものです。
「苦手」な時には、勉強しようともしないものです。
先日はその生徒さん自ら、「文章題が苦手だから、教えてください。」
と言ってきました。
「苦手」を克服すると「得意」「楽しい」という感覚になることを覚えたようです。
そんな成長のお手伝いをさせていただけるのは、至極幸せなことです。
そんな生徒さんが、ひとりでも多くなりますように。
西野裕宣