なぜなんだろう
小学生や中学生の子供たちと接していて思う事があります。
それは、「それはなぜですか?」という質問が
ほとんどないということです。
例えば、数学の公式を教わった時
「なぜこの公式はこうなるのだろう?」
という疑問をいだくことがほとんどないということです。
これまでの発明家たちは、いろいろなことに疑問を感じ、
「なぜ?」を追求してきたからこそ、それまでになかったものを
発明してきたのではないでしょうか。
そしてこれからの時代も
「なぜ?」と感じれることが、より重要になってくると私は思います。
現代はグローバル化が進み、AIの発達も凄まじいものがあります。
それらにより、社会の急激な変化が起きています。
そのためこれからは「未知の体験」がより一層多くなります。
いままでに直面したことのないことが多くなり、
その正解はこれまでの事例にはないものも多くなります。
そうした時にどうすればよいか。
「ものごとの本質をとらえて、自ら考えて解決方法を探すこと。」
つまりこれまでの経験の応用が必要になります。
そうするためには、与えられた答えを待つのではなく
自ら「なぜ?」を考えて行動に移すことができるということが必要です。
それが積み重なると、自ずと応用力がつき
これからの時代を生き抜いてゆけると思うのです。
ですので、子供が(大人もですが)
「なぜ?」という疑問を持たなくなることに危機感を感じています。
いい意味で、いつまでも幼い子供のような心を持っていたいものです。
西野裕宣